チューブ発声法とは?

音声障害
効率的な声を出すことを目的としたチューブ(ストローなど)を用いた発声訓練法です。声道の形態を意図的に変えることで共鳴や声帯振動を変化させよい声を出すことを目指す訓練法です。

 

 

良い声を出す訓練は色々ありますが、現在簡便で一般的によく行われている訓練法にチューブ発声法があります。こちらは音声障害に対する病院での音声訓練にも用いられている非常に有効な治療法です。

 

実際の方法としては、まず市販されているストローを用意し軽く唇にくわえます。この時にチューブを噛んだり、深くくわえたりしないようにします。

 

次に吐く息がチューブをくわえた唇の間から漏れないようにチューブを吹きます。安定して5-10秒程度持続できるように繰り返します。

 

息を吐くのが安定したら「うー」と声を出してみます。この時楽な高さと大きさの声で発声します。きちんとチューブの先端から息が出ているか先端のところにティッシュを置いて揺れるのを確認してください。

 

1回の発声は5-10秒程度で、できれば1日50回を毎日続けてください。

 

歌などに応用する場合はチューブ発声をしたままで、楽な高さの発声だけではなく、音階の上昇や下降練習も取り入れてみてください。

 

チューブ発声法は、声道の入り口を狭くすることで、声道の内圧が上がり、声門を通る息が逆流することで声帯がわずかに開き、声帯の粘膜が振動しやすくなると考えられています。これにより声帯の緊張を取ることができます。

 

長く話したり歌ったりするとのどが痛くなるような人は試してみてください。

 

 

コメント