子供がよく鼻血をだすけど大丈夫?

鼻の病気
鼻血は多くのお子さんではアレルギー性鼻炎などで鼻をいじって出るケースが多く、問題ありません。一部のお子さんでは全身病の一症状として鼻血が出ることがあり、続く場合は注意が必要です。

 

小児の鼻出血は5歳までに少なくとも30%が起こすといわれ日常よく起こります。

鼻血の原因は大多数の症例では特発性鼻出血と呼ばれて、基礎疾患がない出血です。

お子さんの場合、炎症特にアレルギー性鼻炎による鼻のかゆみのため、鼻をほじったりこすったりしていじることで鼻の粘膜が損傷し出血することが多く、これも特発性に含まれますが、特発性は8割以上を占めると報告されています。

アレルギー性鼻炎は国民病といわれるほどたくさんのお子さんがかかっていますので、それに伴って鼻血が起こることも多くなります。

鼻血が出た後も血の塊や痂疲(はなくそ)がたまり違和感や鼻詰まりを起こすため、それを除去しようとして再び鼻血を繰り返すことになります。

つまり多くのお子さんでは大きな病気は隠れておらず大丈夫であり、適切な鼻血の止め方を行っていただき(他の記事をご覧ください)、アレルギー性鼻炎に対する治療を行い鼻をいじらないようにすることが大事です。

どうしても鼻くそがとりたいならお風呂場などでふやかしてからとるとよいと思います。

しかし、まれに基礎疾患を持っている場合もありますので注意は必要です。

血液疾患(白血病、特発性血小板減少性紫斑病、血友病)、鼻の腫瘍性病変、鼻の血管の異常、循環器疾患(高血圧)などの可能性もありますので、鼻出血を頻回に繰り返すようであれば、一度血液検査やCT検査などを行っておいたほうが良いと考えます。

 

お子さんのことはとても心配だと思います。鼻血が続くようなら1回は耳鼻咽喉科の診察を受けましょう。

 

 

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