口がとても渇きます。原因はなに?

のどの病気
口が渇くのは唾液分泌低下によります。唾液分泌低下の原因は、加齢、ストレス、偏食、喫煙、アルコール、カフェイン、全身の病気(シェーグレン症候群、糖尿病)、薬の影響、放射線治療などです。

 

 

口が渇くことを口腔乾燥と言い、唾液の分泌低下によって起こります。

唾液分泌低下の原因は色々あります。

 

まず、多いのが加齢による口腔乾燥です。

女性ホルモンの減少や多くの薬を内服していることが唾液分泌低下に影響しているようです。

 

また、唾液をコントロールしているのは自律神経ですが、過度のストレスや緊張があると交感神経が優位になり、唾液の量が減少します。

実は最も多い原因はストレスと言われています。

 

さらに、柔らかいものなどへの偏食により、かむことが少なくなり、唾液の分泌が減るという原因もあります。

喫煙も、ニコチンが交感神経に働くため唾液腺からの唾液の分泌が減少します。

 

アルコール、カフェインの摂取は利尿作用で脱水となり、ダイエットなどで水分量が不足しても同様に体内の水分が足りなくなりますので唾液の分泌量も減ります。

 

また、口の中が乾く代表的な全身の病気としては、シェーグレン症候群と糖尿病があります。

シェーグレン症候群は40~50歳代の女性に多い自己免疫疾患です。

耳下腺といって耳の下の部分が腫れたり、目が乾燥したりする症状も併発します。

 

またこれもよくある原因ですが、薬剤の影響があります。一般に処方される飲み薬の約80%が口腔乾燥を起こすと考えられています。

たくさんお薬を飲まれている方は、一度薬の副作用についてきちんと読んでみて疑わしければ主治医と相談し薬を中止するか変更するか検討してもらいましょう。

 

放射線治療も唾液腺の機能低下をまねくため唾液は減少します。

 

朝起きたときにだけ口が渇いている場合は、口を開けて寝ている可能性があります。

鼻呼吸をするために、口にテープなどを貼って眠るようにしましょう。

 

上記のことから、対処法として、口が渇くと感じたら、過度のストレスや緊張がないか考え、それらを取り除くこと、偏食を無くし、禁煙、水分摂取を十分に行う、アルコール・カフェイン摂取を控える、薬剤の可能性が考えられたら主治医と相談し薬を止めるか変更するといったことを行い、それでも変化がなければ耳鼻咽喉科あるいは内科を受診し、血液検査などの検査を受け、病気が隠れていないか診察していただくようにしてください。

 

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