鼻の中に異物がある。どうすればよいですか?

鼻の病気
鼻の中の異物は奥へ進むと取りにくくなり、さらにのどに落ちて気道異物となり、呼吸困難になる可能性もあるため早めに病院を受診し摘出してもらいましょう。

 

鼻の中に異物があるとして耳鼻咽喉科あるいは救急を受診する患者さんは、幼児や知的障害者、精神障害患者でよくみられます。

鼻に異物を入れるのを両親が見た場合や本人が訴えた場合はすぐに異物と分かりますが、片側の鼻にだけ膿を持った鼻水が流れたり、臭いにおいがしたりして耳鼻咽喉科を受診し鼻に異物がある事が分かる患者さんもいます。

 

鼻に入れるものとして一般的には、ティッシュや小石、ビーズ、ナッツ類、ボタン電池などがあります。

ボタン電池の場合、組織障害を起こし鼻の間の鼻中隔に穴があいたり、肉芽といって肉が持ってきたりすることがありますので、すぐに病院を受診しましょう。

 

ボタン電池以外でも鼻の奥に進んでいくとしっかりはまって取りにくくなったり、のどに落ち、気管に異物が入って、呼吸苦を生じ、全身麻酔で気道異物を摘出しなければいけないといった大事になったりする事もありますので、できるだけ早めに取ってあげた方が良いです。

救急を受診する際にも可能であれば耳鼻咽喉科医がいるような病院を受診することをお勧めします。

幼児や知的障害者、精神障害患者においては鼻の異物を除去する際に暴れる可能性がありますので、怖がらせないようにしながら抑えて取る必要があります。

暴れ出すと鼻に傷がついて鼻の中が腫れ、余計に取るのが難しくなることがあります。

 

鼻の異物の摘出は吸引や鑷子、鉗子などを使って摘出します。

その際鼻出血を起こすこともありますが、多くの場合は一時的なもので適切な処置ですぐに止まります。

 

鼻腔異物は繰り返すこともありますので、摘出後も周囲に入れそうなものを置かないなどの注意が必要です。

 

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