まずお子さんが大きな音に反応しないと質問される場合、まだ会話が成り立たない新生児のお子さんである事が多いと思います。
大きな音にも反応しない場合、少々の事にも動じない大物である可能性もありますし、大きな音が聞こえていなくて反応しないかもしれません。
いずれにしても専門の機関で精査する必要があります。以前は小さいお子さんへの聴力検査は難しかったのですが、最近ではどんな月齢のお子さんでも脳波の検査などを使って聴力程度はほぼ正確に診断することができます。
新生児聴覚スクリーニングと言って出生後数日以内に産科で検査が行うことが大分普及してきており、それにパスしていれば大丈夫な可能性もありますが、やはり心配であれば再度検査を受けた方が良いと思います。
各都道府県に指定されている新生児聴覚スクリーニング後の精密検査医療機関がありますのでそちらで精査を受けてください。
仮に難聴が見つかった場合、補聴器や人工内耳挿入(器械を耳の中に埋め込む)によって聴覚を獲得することは言葉の発達に影響するためなるべく早めに開始した方が良いと言われていますので、少しでも心配であれば早めに受診しましょう。
子供が呼んでも返事をしないことが多いという場合は、少し大きくなったお子さんと思いますが、何かに夢中になっていて呼ばれたことに気付かない場合、自分にとって都合が悪いことに返事をしないことがあります。
呼びかけには反応しないが、好きなテレビ番組の音楽やCMが流れるとパッとその方向を向く、「好きな食べ物」食べる?など子供にとって関心や興味があることを聞いて反応があれば聞こえている可能性もありますが、そうでない場合や話し手の口元を見ながら聞いているような場合は難聴の可能性があります。
また、中耳炎などで聞こえが悪くなっている場合もありますので、難聴が疑われる場合は早めに耳鼻咽喉科を受診して検査することをお勧めします。
やはり難聴は発達のためになるべく早く見つけるということがとても大事になりますので、見過ごすことがないよう気をつけてください。
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