鼻すすりを続けていると中耳炎になり難聴になる可能性がありますので、鼻は片方ずつゆっくりかませて鼻すすりはしないように指導してください。
お子さんが2~3歳頃になると、出てきた鼻水をうまくかめずに鼻すすりをしてそれがくせになってしまう場合があります。
鼻の病気(アレルギー性鼻炎)などがあると、鼻水や鼻づまりのためどうしても鼻をすするようになってしまいます。
このときうまく鼻をかんで鼻水を出すようにしないと色々な悪影響が起きてきます。
第一に、鼻水の中にはたくさんの細菌やウイルスが含まれており、それをいつまでも溜めておくと繁殖し炎症が悪化する可能性があります。
また鼻と耳をつないでいる耳管という管の部分に鼻水を押し込んで流れていくため細菌感染が起こると急性中耳炎を起こし、熱がでたり、耳が痛くなったりする可能性があります。
さらに鼻すすりを続けていると、中耳という鼓膜の内側の部分の圧が下がって鼓膜がへこんで滲出性中耳炎という病気になり、ほっておくと難聴になる可能性があります。
ですから、鼻水をしっかりかめるように指導しましょう。
両方の鼻を一気に強くかむのではなく、片方ずつゆっくりと静かに長くかむことがポイントです。
鼻を一気につよくかむと、鼻すすりと同様に鼻水が耳管を逆行してしまうからです。
小さくてまだしっかりかめないときは鼻吸引器で吸引してあげましょう。
特に耳への影響を考えると、鼻すすりはしないようにしっかり子供に指導してあげることはとても大事な事ですので覚えておいてください。
以上“こどもが鼻すすりばかりしているけど大丈夫?”ということについて書きました。皆さんのご参考になれば幸いです。