点鼻薬は、アレルギー性鼻炎や花粉症などで使用されますが、適切に使用されると非常に良く効果が出る可能性がある反面、適切に使用されなければ本来の効果が発揮されない可能性があります。
内服の量を減らしたり、内服で不十分な症状改善を補ったりするために、点鼻薬の仕方をきちんとおさえておくことが大切です。
処方された薬局からもらう点鼻薬の使い方をしっかり読んでください。
まず点鼻薬を使う前には鼻をしっかりかんで鼻水がないようにしておきましょう。
そうしなければ、十分にターゲットの粘膜に薬液が行き渡りません。
次に容器のキャップをはずし、上下によく振りましょう。(ただし、薬によっては振ってはいけないものもあります。)
次に頭をややうつむき加減にし、片方の鼻の穴をふさいでもう一方の鼻の穴に容器を立てて入れ、息を軽く吸いながら噴霧しましょう。
あまり鼻の穴に対して斜めにすると鼻の真ん中の粘膜にあたって出血する場合もありますので、気をつけましょう。
もう一方の鼻にも同じように使用しましょう。
薬を鼻に入れた後は、薬を鼻の奥まで行き渡らせるために、数秒間上を向いて、鼻からゆっくり呼吸をしましょう。
のどに少し流れてしまうこともあると思いますが特に問題はありません。
最近は噴霧状の点鼻薬が主流ですが、点鼻薬を効果的に使用するには上記の様な使うときの姿勢がとても大事です。
使用後は容器の先端をきれいなガーゼなどで拭き取り、キャップをしましょう。
薬の用法・用量は守るようにしましょう。
効果が無いと1日に何回もされる方がいますが、多めに入れたからといって効果が上がるわけではなく、副作用の可能性もありますので、きちんと守られた量を入れるようにしましょう。
最後に、市販の点鼻薬はやり過ぎると余計に鼻が詰まるようになりますので気をつけましょう。
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