耳だれの原因は色々ありますが、炎症によるものが最も多いので、耳鼻咽喉科を受診して適切に診断、治療をしてもらいましょう。
耳だれの原因は色々あります。まず病的でないものとして、耳垢が非常に柔らかい場合に耳だれと勘違いされることがあります。
小児の場合で風邪症状などを伴っている場合は中耳炎による耳だれであることが多いです。
その場合は耳鼻咽喉科で耳だれの菌の検査をした後、抗菌薬などのお薬を処方してもらいましょう。
小児あるいは成人で耳いじりの習慣がある人は、耳の入り口である外耳道に炎症を起こす外耳道炎や外耳道真菌症(かび)であることが多く、局所の点耳薬や軟膏、耳鼻咽喉科外来での耳処置などがメインとなります。なるべく耳を触らないことが大切です。
中高年以上で、幼少期に中耳炎を繰り返していた人は、鼓膜に穴がある慢性中耳炎である事が多いです。
耳に水が入った、風邪を引いたなどをきっかけに炎症が再燃して耳だれが出ます。
その際も耳鼻咽喉科で耳だれの菌検査をした後、治療が必要です。
治療は点耳薬や耳洗浄などを行います。
薬が効ききにくい細菌が原因となる事もあり、その場合には頻回に通院し耳洗浄を行う必要があります。
耳だれが落ち着いたら、可能であれば耳だれ再発予防に手術を行うことをお勧めします。
真珠腫性中耳炎といって、中耳内に鼓膜や皮膚の一部が陥凹してカスがたまり大きくなって腫瘍のようになるものがありますが、その場合にも耳だれが続くことがあります。
その場合にも手術を行う必要があります。
その他耳にできる癌からの出血や側頭骨という頭の骨の骨折による脳内の髄液のもれなどといった重篤な病気も稀ですがあります。
耳だれはそのまま放っておかずに一度耳鼻咽喉科で診察されることをお勧めします。
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